二十年はたとせ)” の例文
阿古屋の珠は年古りて其うるみいよいよ深くその色ますますうるはしといへり。わがうた詞拙くふしおどろおどろしく、十年とゝせ經て光失せ、二十年はたとせすぎてにほひ去り、今はたその姿大方散りぼひたり。
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
二十年はたとせにあまるいつとせになるといふみほぎのにはに差せる光やうづのみひかり
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
二十年はたとせえきせしといふ。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
二十年はたとせの月日と 友と
艸千里 (旧字旧仮名) / 三好達治(著)