“亀血”の読み方と例文
読み方割合
きけつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
イヤ、なおりませんな。叔父御おじごにせがまれて薬は上げているものの、不治の病、ことにあの年頃——男恋しい盛りですからの。蛇精じゃせい亀血きけつすすりましても、それ、一方の煩悩ぼんのうあおるにすぎません。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)