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乾飯
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ほしい
ふりがな文庫
“
乾飯
(
ほしい
)” の例文
むろん、今でも自分の小屋まで帰れば
乾飯
(
ほしい
)
もたくさん残っている。が、俊寛には一里に近い道を歩く勇気などは、残っていなかった。
俊寛
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
かくて山城のカリハヰにおいでになつて、
乾飯
(
ほしい
)
をおあがりになる時に、顏に
黥
(
いれずみ
)
をした老人が來てその乾飯を奪い取りました。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
まあ、待て。ひとりや二人の
乾飯
(
ほしい
)
ざむらい、騒ぐにゃ当らねえ。おれが懸合いに行って、
謝
(
あやま
)
り証文を取って来るか、馬の小便で顔を洗わせるか、かたを
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
同国北会津郡
門田
(
もんでん
)
村大字
御山
(
おやま
)
の乾飯沢なども、今ではホシイイザワと訓ませているが、元はカレイザワかも知れず、現に田に注ぐわずかの水流に、八幡太郎義家
乾飯
(
ほしい
)
を洗ったという口碑を存している。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
三人で食い残した
乾飯
(
ほしい
)
は、まだ二月、三月は、俊寛一人を支えることができた。が、成経がいなくなった今は、成経の舅から仕送りがあるはずはなかった。
俊寛
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
▼ もっと見る
初め天皇が災難に逢つて逃げておいでになつた時に、その
乾飯
(
ほしい
)
を奪つた
豚飼
(
ぶたかい
)
の老人をお求めになりました。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
虎の
糞
(
ふん
)
を見ただけである。あくる日もまた、
乾飯
(
ほしい
)
、牛骨を
舐
(
ね
)
ぶり舐ぶり、この日もまた駄目。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その上に、都会人である彼らに、孤島生活の惨苦が、ひしひしと迫ってきた。毎日のように、水に浸した
乾飯
(
ほしい
)
や、生乾きの魚肉のあぶったものなどを口にする苦しみが、骨身にこたえてきた。
俊寛
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
乾
常用漢字
中学
部首:⼄
11画
飯
常用漢字
小4
部首:⾷
12画
“乾飯”で始まる語句
乾飯直