乾煙草ほしたばこ)” の例文
山中の静寂しじまにも、とりの声すらしなかった。風もなく、りつくような炎日なのだ。灌木の葉は皆、合歓ねむのようにしぼんでいるか、乾煙草ほしたばこのように、からからになっていた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)