久雨きゅうう)” の例文
久雨きゅううなおまず軽寒腹痛を催す。夜に入つて風あり燈を吹くも夢成らず。そゞろにおもふ。雨のふる夜はたゞしん/\と心さびしき寝屋ねやの内、これ江戸の俗謡なり。一夜不眠孤客耳。
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)