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久良
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くら
ふりがな文庫
“
久良
(
くら
)” の例文
一政の成人まではどんなことがあっても
久良
(
くら
)
の家を出ないと、頑強にはねつけた、これは父にとって少からず意外だったらしい。
豹
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
主
(
あるじ
)
の善七が考えていると、そのまに、四国屋のお
久良
(
くら
)
と手代の新吉は、案内もなしに奥の廊下へバタバタと走りこんでしまった。
鳴門秘帖:03 木曾の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鐵之助は喧嘩早さうな猛烈な男でしたが、昨夜すつかり儲けて良い心持になつて居り、お
久良
(
くら
)
の殺されたことにも、あまり關心は持つて居ない樣子です。
銭形平次捕物控:307 掏られた遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
四国屋の前へ着くと、お米は、阿波での顔見知りである、ここのお
久良
(
くら
)
を思いだして、店の者に取次いで貰った。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「な、何んて言ひ草だ。お前の主人が飼つて居る妾のお
久良
(
くら
)
が、昨夜人手にかゝつて殺されたんだぜ」
銭形平次捕物控:307 掏られた遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
井上一郎、
久良
(
くら
)
啓吉、高野千之、荒木清と云って、みんな中村家とは親族関係の者だが、——志津子には四人の青年たちが何を目的に
此処
(
ここ
)
へ来ているかよく分っていた。
海浜荘の殺人
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
途方にくれた様子で、そこにいた内儀と手代風の男は、先頃、和田峠でも人違いをされて、
諏訪
(
すわ
)
の
会田屋
(
あいだや
)
へ逃げこんだ四国屋のお
久良
(
くら
)
と手代の新吉であった。
鳴門秘帖:03 木曾の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「この家ですよ親分、阿倍川町のお
久良
(
くら
)
と言へば大した女ださうで、すぐわかつてしまひました」
銭形平次捕物控:307 掏られた遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
家具や調度の物のあんばい、お家様の部屋らしいが、
籠行燈
(
かごあんどん
)
は墨のような色をしてお
久良
(
くら
)
も誰もいなかった。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かれは弦之丞がお吉に残していった手紙から、体が本復するとすぐに四国屋のお
久良
(
くら
)
をたずねた。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そこでも、お
久良
(
くら
)
とは裏縁の立ち話で用向きだけを告げるとまたすぐに、忙しそうに出て行った。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「徳島の御城下と大阪表に出店のある、四国屋のお
久良
(
くら
)
様、たしか、そういったと思います」
鳴門秘帖:05 剣山の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
四国屋のお
久良
(
くら
)
は、手代の新吉が心からの
諫言
(
いさめ
)
を決して
上
(
うわ
)
の空に聞いてはいなかった。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
こういっているのは四国屋のお
久良
(
くら
)
。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
久
常用漢字
小5
部首:⼃
3画
良
常用漢字
小4
部首:⾉
7画
“久良”で始まる語句
久良山
久良岐
久良幾
久良支
久良三吉
久良加平