“中腹（ちゅうっぱら）” の例文
頭の悪い上に了簡（りょうけん）の狭いことをくどくど云った。親爺の応対ははじめは冗談かと思うほどに、理不尽（りふじん）極まるものであった。私も中腹（ちゅうっぱら）になった。
安い頭 (新字新仮名) ／ 小山清(著)
「じゃ簡単にご用向きをうかがいましょう」と光一は中腹（ちゅうっぱら）になっていった。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) ／ 佐藤紅緑(著)
と村長もいささか中腹（ちゅうっぱら）であった。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) ／ 橘外男(著)
姉は少し中腹（ちゅうっぱら）らしかった。
貞操問答 (新字新仮名) ／ 菊池寛(著)