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中坂
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なかざか
ふりがな文庫
“
中坂
(
なかざか
)” の例文
二人は肩を並べるように、
中坂
(
なかざか
)
を
同朋町
(
どうぼうちょう
)
の方へ降りたのですが、妙に話の
継穂
(
つぎほ
)
を失って、しばらくは黙りこくっていたのでした。
銭形平次捕物控:099 お篠姉妹
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
麹町
(
こうじまち
)
九段——
中坂
(
なかざか
)
は、
武蔵鐙
(
むさしあぶみ
)
、
江戸砂子
(
えどすなご
)
、
惣鹿子
(
そうかのこ
)
等によれば、いや、そんな事はどうでもいい。このあたりこそ、明治時代文芸発程の名地である。
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
やがて、九段下から
中坂
(
なかざか
)
のほうへ曲ろうとするとき、向うにぽっちり人影が見えて来たが、夜遊びにでも出た
若侍
(
わかざむらい
)
であろうと、誰も気にする者はない。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
この馬琴の硯の水の井戸は飯田町の
中坂
(
なかざか
)
の中途、
世継稲荷
(
よつぎいなり
)
の筋向いの
路次
(
ろじ
)
の奥にある。中坂といっても
界隈
(
かいわい
)
の人を除いては余り知る者もあるまいが、
九段
(
くだん
)
の次の険しい坂である。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
九段の
中坂
(
なかざか
)
近く。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
坂
常用漢字
小3
部首:⼟
7画
“中坂”で始まる語句
中坂下