不途ふと)” の例文
風にさからつてげたをりふたしろく舞ひ戻つた様に見えた時、三四郎は飛んだ事をしたのかと気が付いて、不途ふと女の顔を見た。顔は生憎あいにく列車のそとに出てゐた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)