不破ふは)” の例文
「それは嘘だが、喧嘩があつたんですよ、——女と女の大鞘當さやあて、名古屋のお三に不破ふはのおはん
人々は一二七木村常陸介きむらひたちのすけ雀部ささべ淡路、白江備後、熊谷くまがへ大膳、粟野杢あはのもく日比野下野ひびの(しもつけ)、山口少雲せううん丸毛不心まるもふしん隆西りうさい入道、山本主殿とのも、山田三十郎、不破ふは万作、かく云ふは紹巴ぜうは一二八法橋ほつけうなり。
大阪へ戻つて、二三日道頓堀の宿屋に泊つてゐる中に、芝居見物をしたが、狂言は不破ふは伴左衞門、名古屋山三さんざ鞘當さやあてであつた。花盛りの太い櫻の幹を山三が刀で切り開くと、女の生首なまくびが現はれた。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)