不可知ふかち)” の例文
運命を自覚した影の薄い童子たちは、かろうじて通じている電車で旅程りょていに出るのだ。いろいろの不可知ふかち要素のともなっているこの生別せいべつは、万感深きものがあった。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)
獨ぼつちの男の木、唯、氣で感應する女の木、不可知ふかちなかで一緒になれ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)