万年町まんねんてう)” の例文
旧字:萬年町
友達いやしがりて万年町まんねんてうの呼名今に残れども、三五郎といへば滑稽者おどけものと承知して憎くむ者の無きも一徳なりし、田中屋は我が命の綱、親子がかうむる御恩すくなからず
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
打水よきほどに済みし表町の通りを見渡せば、来るは来るは、万年町まんねんてう山伏町やまぶしてう新谷町しんたにまちあたりをねぐらにして、一能一術これも芸人の名はのがれぬ、よかよかあめや軽業師、人形つかひ大神楽だいかぐら
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)