一駒ひとこま)” の例文
しかしこんな他愛ない一駒ひとこまだけを残して、私の記憶は断ちきられ、その前後には深い昏迷の世界が拡がっているばかりである。
澪標 (新字新仮名) / 外村繁(著)
そしてここからながめていると、まばゆい灯光を浴びて踊っている人々が、何か影絵のような、映画の一駒ひとこまでもあるような、違った世界をのぞいているような気持がする。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)