一視同仁いっしどうじん)” の例文
更に日頃神の愛を説きその一視同仁いっしどうじんを宣伝し廻る基督キリスト教徒が、有意義かは知らぬけれども、一般に近く一世紀前までも
永久平和の先決問題 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
縁故をたどって、彼を頼ってくる者に、彼は一視同仁いっしどうじんだった。百川をれる大海のように、あくたも容れ清流も容れた。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかも他の一方に、この天社国社の差別撤却てっきゃく一視同仁いっしどうじんの方針のために、つとに制定せられた慣行が幾つかある。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
復一の観察するところによると、真佐子は美事みごと一視同仁いっしどうじんの態度で三人の青年に交際していた。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
その愛は無限、しかもすべてに対して一視同仁いっしどうじんである所の、正義の神である。
「真に人に接して城壁じょうへきもうけず一視同仁いっしどうじん的の愛情の深い人だ」という。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)