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一箭
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いっせん
ふりがな文庫
“
一箭
(
いっせん
)” の例文
馬上、大声をあげながら、その
弾
(
たま
)
の来る方へと、敢えて、駈けてゆく一騎は、
一箭
(
いっせん
)
の飛ぶような姿でもあった。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
咄
(
とつ
)
! 奇怪! ——怪しの駕籠の中から、二本の腕がぬっと出るやいっしょで、きりきりと
双手
(
もろて
)
さばきの半弓が満月に引きしぼられたかと思われましたが、ヒュウと
一箭
(
いっせん
)
右門捕物帖:16 七化け役者
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
そうして、
石碣
(
せきけつ
)
の矢をつがえると、折から空の高くを飛び過ぎて行く渡り鳥の群に向って狙いを定める。弦に応じて、
一箭
(
いっせん
)
たちまち五
羽
(
わ
)
の大鳥が
鮮
(
あざ
)
やかに
碧空
(
へきくう
)
を切って落ちて来た。
名人伝
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
するするとその手から得意の
蛇
(
じゃ
)
がらみが投げ出されたかと見えましたが、いまし、名人の胸板めがけて
窮鼠
(
きゅうそ
)
の
一箭
(
いっせん
)
が切って放たれようとしたそのときおそくこのとき早く、実に名技
右門捕物帖:16 七化け役者
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
箭
漢検準1級
部首:⽵
15画
“一箭”で始まる語句
一箭双鵰鵬