“一箭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いっせん75.0%
いつせん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
馬上、大声をあげながら、その弾（たま）の来る方へと、敢えて、駈けてゆく一騎は、一箭（いっせん）の飛ぶような姿でもあった。
新書太閤記：09 第九分冊 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)
咄（とつ）！　奇怪！　——怪しの駕籠の中から、二本の腕がぬっと出るやいっしょで、きりきりと双手（もろて）さばきの半弓が満月に引きしぼられたかと思われましたが、ヒュウと一箭（いっせん）
右門捕物帖：16 七化け役者 (新字新仮名) ／ 佐々木味津三(著)
斯くの如くにして業因業果の全く盈満（えいまん）するまでは、一箭（いつせん）の飛んで勢の尽くるまでは、落ちざるが如きを示せり。これ幻界なり。
処女の純潔を論ず：（富山洞伏姫の一例の観察） (新字旧仮名) ／ 北村透谷(著)