一炷いっちゅう)” の例文
机竜之助の前には島田虎之助が衣紋えもんの折目正しく一炷いっちゅうこういて端坐しているところへ、自分は剣を抜いて後ろからねらい寄る、刀を振りかぶると前を向いていた島田が忽然こつぜんとこっちへ向く
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)