一沫いちまち)” の例文
そして彼のいちじるしくめだつ白髪や、険しくとがったほおのまわりに、雲間をのぞくような一沫いちまちの明るい笑いがれるのを女房はわかったような、わからないような顔色で見つめるのだった。
冬枯れ (新字新仮名) / 徳永直(著)