“いちまち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一沫50.0%
市町50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして彼のいちじるしくめだつ白髪や、険しくとがったほおのまわりに、雲間をのぞくような一沫いちまちの明るい笑いがれるのを女房はわかったような、わからないような顔色で見つめるのだった。
冬枯れ (新字新仮名) / 徳永直(著)
小諸はこの傾斜に添うて、北国ほっこく街道の両側に細長く発達した町だ。本町ほんまち荒町あらまちは光岳寺を境にして左右に曲折した、おもなる商家のあるところだが、その両端に市町いちまち与良町よらまちが続いている。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)