トップ
>
一克
>
いっこく
ふりがな文庫
“
一克
(
いっこく
)” の例文
「仕方がない。——いっそ何もかも知って置いて貰った方がいゝのかも知れない、——わたしの恥かしいことも
一克
(
いっこく
)
なことも——」
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
「いいや、こんなことに年寄りの出るところやおへん」と
一克
(
いっこく
)
そうに、わざと
仰山
(
ぎょうさん
)
に
頭振
(
かぶ
)
りをふったかと思うと
霜凍る宵
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
それはお前の
一克
(
いっこく
)
というものだ。そんなに
擯斥
(
ひんせき
)
したものではない。何と言っても書記官にもなっている人だ。お前も少しは
我
(
が
)
を折って
交際
(
つきあ
)
って見るがいい。
書記官
(新字新仮名)
/
川上眉山
(著)
現実的の精力を
取籠
(
とりこ
)
められて行く人にありがちな、何となく世間に対しては
臆病
(
おくびょう
)
であり
乍
(
なが
)
ら、自己の好みに対しては
一克
(
いっこく
)
な
癇癖
(
かんぺき
)
のようなものを持っていた。
河明り
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
克
常用漢字
中学
部首:⼉
7画
“一克”で始まる語句
一克者