“ローズ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
薔薇66.7%
廃品33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
薔薇ローズと呼ばれる年とつたその女中は、今私のゐるここの一家の人人と共に、永い年月を、長崎から神戸を経て、こんな風に東京の郊外で住まふやうになるまで、彼女の運命と時間を
測量船 (新字旧仮名) / 三好達治(著)
マテュラン・レニエ(訳者注 十七世紀初めの風刺詩人)の頃には、この居酒屋はポ・トー・ローズ(薔薇の鉢)と号していて、判じ物がはやる頃だったから、薔薇ローズ色に塗ったポトーを看板にしていた。
病気をしたり、肺をぶちぬかれたり、兵隊の廃品ローズになってあまされてかえってきた四代目クラブのひとたちにしたってそうだ。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
いきなり廃品ローズになった情けない青春で、恋愛だの結婚だのということは、とおのむかしに、あきらめているようだから、はにかみ笑いをしたくらいで
我が家の楽園 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)