“シャボンばこ”の漢字の書き方と例文
語句割合
石鹸箱100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紺縮こんちぢみ単物ひとえものに、黒襦子くろじゅすと茶献上との腹合せの帯を締めて、ほそい左の手に手拭てぬぐいやら石鹸箱シャボンばこやら糠袋ぬかぶくろやら海綿やらを、細かに編んだ竹のかごに入れたのをだるげに持って
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
一ツ石鹸箱シャボンばこをもって、連立つれだって洗湯おゆにゆくことも、この二人にはめずらしくはなかった。
遠藤(岩野)清子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
彼は雨戸を開けて、ビシヨ/\の寝衣を窓庇まどびさしくぎに下げて、それから洗面器を出さうとして押入れの唐紙からかみを開けた。見なれた洗面器の中のうがひのコップや、石鹸箱シャボンばこや、歯磨の袋が目に入つた。
哀しき父 (新字旧仮名) / 葛西善蔵(著)