“オランダふう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
和蘭陀風50.0%
和蘭風25.0%
阿蘭陀風25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
和蘭陀風オランダふうの遠近法はこの時既に浮世絵に応用せられ天井とふすまの遠くなるに従ひて狭く小さく一点に集り行くさま、今日こんにち吾人が劇場にて弁慶べんけい上使じょうしまたは妹脊山いもせやまやかた書割かきわりを見るに似たり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
然し實際のところ八十名はえてはゐなかつたのだけれど、皆は一樣に、見慣れない型の褐色かつしよく毛織けおりの服を着、長い和蘭風オランダふうの前掛をかけてゐた。丁度自習の時間であつた。
美術的高い鼻、強い意志を現わした、固く結ばれた大きな口……顔全体に威厳があった。着ている衣裳も美術的であった。しかしそれは日本服ではなく、阿蘭陀風オランダふうの服であった。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)