“エンゼル”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
天使62.5%
天女25.0%
小天使12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
朝以来起こってきたあらゆること、天使エンゼルの出現、その消失、あの娘の今の言葉、絶望のふちのうちに漂ってきた希望の光、それらが入り乱れて彼の頭にいっぱいになっていた。
貴郎あなたには小児でも、もうお嫁入ざかりじゃありませんか。どうかすると、こっちへもいらっしゃる、学校出の方にゃ、酒井さんの天女エンゼルが、何のと云っちゃ、あの、騒いでおいでなさるのがありますわ。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
都市美術社の若い装飾工の一人は、五階の欄干てすりに足を一本からげ、他の一本は小天使エンゼルの彫像の肩に載せて、猿の身軽さを保ち、彼に分担された仕事をやっていた。
支えていた右足が小天使エンゼルの肩をツルリと滑ったのだ! 死の唸めきがその唇をついてほとばしる………次の瞬間彼の両腕は六十呎の空間に空しく泳いでいた!………