“をさなな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小字66.7%
稚名33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
字は大升、別号は隆升軒、小字をさななは門次郎、長じて元安と称し、後長安と改めた。門次郎は近江国の人、武蔵国埼玉郡越谷住井出権蔵の子である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
十九年孫左脛にちやうを生じ、十月四日四十九歳にして歿した。孫、字は念祖ねんそ、菖軒又は六菖と号した。小字をさななは昌蔵、長じて安策、後玄道と称した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
小字をさななは英三郎、中ごろ行三かうざう、後英琢と称した。忠琢四十四歳の時の子で、その生れた時章斎は十五歳であつた。宗琢は何歳であつたか不詳である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
わたくしは琴臺の事蹟をつまびらかにしない。聞く所に據れば、琴臺は信濃しなのの人で、名は耕、あざな子臧しざう小字をさななは義藏である。寛政七年六月七日芝宇田川町に生れ、明治十一年九月二十七日に八十四歳で歿した。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
わが稚名をさななを君はおぼゆや 芭蕉
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)