“わろうだ”の漢字の書き方と例文
語句割合
円座100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「まあ、円座わろうだでも拝借して、しばらくここに坐らせて下さい」など言いながら、其処で道綱を相手にしばらく物語られていたが
ほととぎす (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
勝四郎はよろこんで、その家へ行って見ると、七十歳ぐらいの、腰のひどくまがった老人が、庭竈にわかまどの前に敷いた円座わろうだにすわって、茶をのんでいる。
俊寛様は楽しそうに、晩の御飯をおしまいになると、今度は涼しい竹縁ちくえんの近くへ、円座わろうだを御移しになりながら
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
俊寛しゅんかん様は円座わろうだの上に、楽々と御坐りなすったまま、いろいろ御馳走ごちそうを下さいました。勿論この島の事ですから、醤油しょうゆは都ほど、味がいとは思われません。
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
よごれている円座わろうだのちりをはらってすすめた。