“わかとのばら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
若殿原58.3%
若殿輩41.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幸か不幸か、道庵先生がソクラテスほどの哲人でなかった代りに、相手がギリシャの若殿原わかとのばらほどの弁論家でなかったから、霊魂は調和か、実在か、の微妙なところまでは進まず
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
薄暮の野球場に劇的光景が展開された。感激に富む数千の若殿原わかとのばらはそのまゝ去りやらぬ。
脱線息子 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
豆相ずそうの近国でこそ、北条殿の息女といえば、どんな深窓の名花かと、見ぬすがたを、垣間見かいまみにでもと、あこがれる若殿輩わかとのばらもあるが、佳麗な容色は
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とかく冬中は、御家中の若殿輩わかとのばらも、足軽などおしもの者も、総じて、屋内に引き籠りがちで、菜漬なづけを喰うて、湯茶をのんで、らちもないむだ話に、徒然つれづれの日を送りがちに見うけられます。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)