“りんざい”の漢字の書き方と例文
語句割合
臨済100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
但馬たじま出石いずし村の生れで十歳で沙弥しゃみになり、十四歳で臨済りんざいの勝福寺に入って、希先きせん和尚に帰戒きかいをさずけられ、山城の大徳寺からきた碩学せきがくについて、京都や奈良に遊び
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それ故本分においては無垢なのである。穢濁えだくは吾々が造作した罪の跡に過ぎない。臨済りんざいは「但造作すること莫れ」と教えた。美も醜も共に醜に染まる、造作に止まる限りは。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
引き掛った男は夜光のたまを迷宮に尋ねて、紫に輝やく糸の十字万字に、魂をさかしまにして、のちの世までの心を乱す。女はただ心地よげに見やる。耶蘇教ヤソきょうの牧師は救われよという。臨済りんざい黄檗おうばくは悟れと云う。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)