“りゅうぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
劉禅71.4%
竜涎14.3%
隆然14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
事成るやただちに、孔明は祁山きざんへ向って軍をかえした。途中、表をしたためて、成都へ使いを立て、後主劉禅りゅうぜんへ勝ちいくさのもようを奏した。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
灰皿にも用いよう。がねがわくば、竜涎りゅうぜん蘆薈ろかい留奇とめきの名香。緑玉エメラルド、真珠、紅玉ルビイらせたい。某国なにがし——公使の、その一品ひとしなおくりものに使ってから、相伝えて、外国の註文が少くない。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
山が尽きて、岡となり、岡が尽きて、幅三丁ほどの平地へいちとなり、その平地が尽きて、海の底へもぐり込んで、十七里向うへ行ってまた隆然りゅうぜんと起き上って、周囲六里の摩耶島まやじまとなる。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)