“りきしゃ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
力者81.8%
力車18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのあいだにもモルガンはおのれよりもすぐれたる重量と力量とに圧倒されんとする、決死の力者りきしゃのごとき姿勢を保ちつつありき。
信濃の国の御家人角張成阿弥陀仏という者が力者りきしゃの棟梁として最後の御伴おともであるといって御輿みこしをかついだ。同じようにして従う処の僧が六十余人あった。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
河岸かしの上を見ると、なるほど馬車が並んでいた。力車りきしゃもたくさんある、ところが力車はみんな鳴動連めいどうれんが引くので、内地のに比べるとはなはだ景気が好くない。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
すッと力車りきしゃき出された。玄関の彼らの前で、かげった冷たい空気がきりきりと舞いあがって、まともに、横なぐりに吹きつけた。その短かい間を、彼らは黙ってたたずんでいた。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)