“らんが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鸞駕50.0%
鑾駕50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
成都の上下は、き返るような歓呼だった。後主劉禅りゅうぜんにも、その日、鸞駕らんがに召されて、宮門三十里の外まで、孔明と三軍を迎えに出られた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(汝、国を憂い、南陽諸道の軍馬を糾合きゅうごうして、日を期し、長安に出るあらば、朕また鸞駕らんがを備えて長安へむかい、相会してともに孔明をやぶらん)
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
侍従に命じて抱き起させ、また帝みずから御手をのばして、鸞駕らんがの内に孔明の座を分けあたえられた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大礼台は武担ぶたんの南に築かれ、鸞駕らんがは宮門を出、満地を埋むるごとき軍隊と、星のごとくめぐる文武官の万歳を唱える中に、玄徳は玉璽ぎょくじをうけ、ここに蜀の皇帝たる旨を天下に宣したのであった。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
錦のひたたれを着した武士、手に紅羅の傘蓋さんがいをささげて、左右には、金瓜きんか銀鉞ぎんえつ戈矛かぼうをさしあげ、天子の鑾駕らんがの偉容を整えさせている。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天子は、みずから鑾駕らんがをうながして、曹操を外門の大路まで見送られた。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)