“らお”の漢字の書き方と例文
カタカナ:ラオ
語句割合
羅宇100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
坑夫はうまそうに腹の底まで吸ったけむを、鼻から吹き出しているに、短い羅宇らおの中途を、煙草入の筒でぽんとはたいた。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
二階長屋の一隅いちぐうで、狭い古い、きたない、羅宇らお煙管きせるの住いそうなところであった。かのお袋が自慢の年中絹物を着ているものの住所とは思えなかった。
耽溺 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
茶のみ友だちともいうべき夫婦は、古風な煙草盆たばこぼんを間に置いて、いろいろと子の前途を心配し出した。その時、おまんは長い羅宇らお煙管きせるで一服吸いつけて
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)