“よわよわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
弱々90.5%
柔々9.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「どこへいくの?」と、その中のひとりが、ほとんど聞きとれないくらいの、弱々よわよわしい声でたずねました。
糸を抜かれたよりも婆娑ばさとした姿に変って、大言壮語も吐かず弱々よわよわと佐賀の城下へかれて行った。
増長天王 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
美妙は色白いろじろ柔々よわよわしい、ドチラかというと少し柔気にやけて、如何にも「詩人でございます」といったような美男であったが、紅葉は色の浅黒い、にがみ走った、スッキリと背の高い江戸前の
美妙斎美妙 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
柔々よわよわしくはあるが、それだけまた賢そうな眼付をした、好い妹を有つ岡見をうらやみながら、捨吉は牛込の下宿の方へ帰って行った。自分に妹の一人もあったら。この考えは捨吉を驚かした。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)