“よしわらたんぼ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
吉原田圃50.0%
吉原田甫50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
学校の帰り道には毎日のように待乳山まつちやま境内けいだいで待合せて、人の知らない山谷さんやの裏町から吉原田圃よしわらたんぼを歩いた……。ああ、お糸は何故なぜ芸者なんぞになるんだろう。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
気候が夏の末から秋に移って行く時と同じよう、春の末から夏の始めにかけては、折々おりおり大雨おおあめふりつづく。千束町せんぞくまちから吉原田圃よしわらたんぼは珍しくもなく例年の通りに水が出た。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
しのぶおかと太郎稲荷の森の梢には朝陽あさひが際立ッてあたッている。入谷いりやはなお半分もやに包まれ、吉原田甫よしわらたんぼは一面の霜である。
里の今昔 (新字新仮名) / 永井荷風(著)