“よくぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
欲染33.3%
浴前33.3%
翼然33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女人よ、ひがみ給うな、釈尊もお若いころは、菩提ぼだい樹下で、欲染よくぜん能悦のうえつ可愛かあい、などという魔女たちにきなやまされて、ひどく女性を悪観したものだが、晩年になると、女のお弟子も持たれている。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼等は食後必ず入浴致候いたしそろ。入浴後一種の方法によりて浴前よくぜん嚥下えんかせるものをことごと嘔吐おうとし、胃内を掃除致しそろ
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ツイ眼下に、瓦葺かわらぶき大家根おおやね翼然よくぜんとしてそばだッているのが視下される。アレハ大方馬見所ばけんじょの家根で、土手に隠れて形は見えないが車馬の声が轆々ろくろくとして聞える。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)