“よがすみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
夜霞100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
妖麗ようれい夜霞よがすみをふいて、三方みかたはら野末のずえから卵黄色らんこうしょく夕月ゆうづきがのっとあがった。都田川みやこだがわのながれは刻々こっこくに水の色をぎかえてくる、——あい、黒、金、銀波ぎんぱ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その夜霞よがすみの底に、江戸川の流れと関口の人家のが、チラ、チラと見えるほか、何物もなく何らの音もない、真にせきとしたおぼろおぼろの夜と帰しました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここは大山だいせんの麓といっていいほどだが、その大山の影も見えない夜霞よがすみたちの灯から物音までもおぼろにしていて
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)