“ゆうげき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
幽闃25.0%
游撃25.0%
遊撃25.0%
遊隙25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あざやかなる織物は往きつ、戻りつ蒼然そうぜんたる夕べのなかにつつまれて、幽闃ゆうげきのあなた、遼遠りょうえんのかしこへ一分ごとに消えて去る。きらめき渡る春の星の、あかつき近くに、紫深き空の底におちいるおもむきである。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ひいて因杅いんう将軍公孫敖こうそんごうは騎一万歩三万をもって雁門を、游撃ゆうげき将軍韓説かんせつは歩三万をもって五原ごげんを、それぞれ進発する。近来にない大北伐ほくばつである。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
が、新聞町フリイト街からは、深夜の電話によって召集された各社社会部記者と、遊撃ゆうげき記者の全部が、沈黙のうちにぞくぞくとこのアルドゲイトにむかって繰り出されつつある。
女肉を料理する男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
今まで、速射砲のように、躰に響いていた、レール接目つぎめ遊隙ゆうげきの音も、次第に間伸まのびがして来た。
鉄路 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)