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やりく
ふりがな文庫
“やりく”の漢字の書き方と例文
語句
割合
遣繰
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遣繰
(逆引き)
物の
譬
(
たと
)
えがここにござる、金公などを
御覧
(
ごろう
)
じろ、器用一辺で、あっちへ
遣繰
(
やりく
)
り、こっちへ遣繰り、キュウキュウひど
工面
(
くめん
)
をしながら打っている、それで年中ピーピー苦しみ通しで
大菩薩峠:09 女子と小人の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
偶々
(
たまたま
)
持っていた一
隻
(
せき
)
の汽船が、幸運の緒を
紡
(
つむ
)
いで極端な
遣繰
(
やりく
)
りをして、一隻一隻と買い占めて行った船が、お
伽噺
(
とぎばなし
)
の中の白鳥のように、黄金の卵を、次ぎ次ぎに産んで、わずか三年後の今は
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
そして友人の助力などで、とにかく其の古屋に永久落着くことになつて、一時
吻
(
ほつ
)
としたのであつたが、それだけの室数では、
何
(
ど
)
うにも
遣繰
(
やりく
)
りのつかないことが、その後一層彼の
頭脳
(
あたま
)
を悩ました。
風呂桶
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
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