“やりくり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
遣繰94.4%
槍繰5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もつとも春作は安価の為め失敗せしもので、main crop は一昨日より出荷を始め候へばこれにて何とか当分の遣繰やりくり付く事と存ぜられ候。(後略)
新らしき祖先 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
叔父の顔を見ると、正太は相場の思惑おもわくにすこし手違いを生じたことから、遣繰やりくり算段して母を迎える打開話うちあけばなしを始めた。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「いえ、町人のことですから、槍繰やりくりの方ばかりで、——尤も先代の主人榮左衞門樣は、苗字帶刀を許されて居る家の惣領そうりやうだからといふので、子供の時一二年ヤツトウの稽古をさせられたさうですが」