“やまとしまね”の漢字の書き方と例文
語句割合
大和島根100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
法縁ほうえんによって、——大和島根やまとしまねにまで遥々はるばるその仏典や根本教義など、すべてを舶載して来て、この国の土に新しい文化を築き、この国の民の体血をとおして
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天つ神のほこから滴る潮の大和島根やまとしまねを凝り成して以来、我々の真に愛するものは常にこの強勇の持ち主である。常にこの善悪の観念を脚下に蹂躙じうりんする豪傑である。
僻見 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
少なくとも大和島根やまとしまねの方では、南北両面の海辺うみべづたいに、久米くめという氏族の次々と移住していった昔の痕跡をとどめているに対して、奄美大島にも沖縄の主島にも
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
ここで根というのは勿論もちろん地下ではなく、たとえば日本の前代に大和島根やまとしまね、もしくは富士の高根たかねというネと同じく、またこの島で宗家そうけをモトドコロ或いはネドコロともいったように
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
旭日あさひの昇ってくる方角に、目に見えぬ蓬莱ほうらいまたは常世とこよという仙郷の有ると思う考えかたは、この大和島根やまとしまねを始めとして、遠くは西南の列島から、少なくとも台湾の蕃族ばんぞくの一部までに
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)