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やまそば
ふりがな文庫
“やまそば”の漢字の書き方と例文
語句
割合
山岨
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山岨
(逆引き)
其年活けた最初の錦木は、奥州の忍の里、
竜胆
(
りんどう
)
は熊野平碓氷の
山岨
(
やまそば
)
で刈りつゝ下枝を透かした時、昼の半輪の月を裏山の峰にして、ぽかんと留まつたのが、……其の木兎で。
玉川の草
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
ひとりゆくこの
山岨
(
やまそば
)
は、落葉のみ溜り
湿
(
しめ
)
れり。落葉踏み踏みつつ行けば、いづく飛び鵯高音うつ。かさこそり、
櫟
(
くぬぎ
)
の枯葉わがかたへまた声立てぬ。日おもての
草崖薄
(
くさがけすすき
)
、その穂にも落葉かかれり。
観相の秋
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
近江
(
おうみ
)
、越前の
国境
(
くにざかい
)
に
凄
(
すさま
)
じい
山嘯
(
やまつなみ
)
の
洪水
(
でみず
)
があって、いつも
敦賀
(
つるが
)
——
其処
(
そこ
)
から汽車が通じていた——へ
行
(
ゆ
)
く順路の、
春日野峠
(
かすがのとうげ
)
を越えて、
大良
(
たいら
)
、
大日枝
(
おおひだ
)
、
山岨
(
やまそば
)
を
断崕
(
きりぎし
)
の海に沿う
新道
(
しんみち
)
は、崖くずれのために
栃の実
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
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