“やばせ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
矢走69.2%
矢橋30.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どこということは別に明白ではありませんが、仮に近江おうみ矢走やばせわたしとでもしましょうか。どこか降りそうな空合でもありましたが、また明るくなって持ちなおすらしい模様でありました。
俳句とはどんなものか (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
勢田せたでは風邪でも引込んでるらしい血走つた眼をした夕陽を見た。矢走やばせでは破けた帆かけ船を見た。三井寺ゐでらでは汽車の都合があるからといつて、態々わざ/\頼んで十五分程早目に時の鐘をいて貰つた。
帰る矢橋やばせの船でさへ
蛍の灯台 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
矢橋やばせの渡し舟の船頭があやつるさばきあざやかななれざおから身をかわして、瀬田の橋の方へ泳いでいくと、こんどは橋番からなんどもなんども追いたてられたのです。