“やすかわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
安河50.0%
野洲川50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はその日も茫然と、目の下に白くうねっているあめ安河やすかわを眺めていると、意外にも柏の枝の下から晴れ晴れした女の笑い声が起った。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
牛馬の遊んでいる草原くさはらは一面にほのかな緑をなすって、そのすそを流れて行くあめ安河やすかわの水の光も、いつか何となく人懐ひとなつかしい暖みをたたえているようであった。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そう云う長閑のどかな春の日の午後、あめ安河やすかわの河原には大勢の若者が集まって、余念もなく力競ちからくらべにふけっていた。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
今、武蔵の足もとで、一太刀に斬りすてられた山添団八の仲間の者——野洲川やすかわ安兵衛と、大友伴立おおともばんりゅうという牢人であることはもう明らかに分るほどな距離である。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たしか一人は山添やまぞえ団八といい、後二人は野洲川やすかわ安兵衛に大友伴立ばんりゅうとかいった。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)