トップ
>
安河
>
やすかわ
ふりがな文庫
“
安河
(
やすかわ
)” の例文
彼はその日も茫然と、目の下に白くうねっている
天
(
あめ
)
の
安河
(
やすかわ
)
を眺めていると、意外にも柏の枝の下から晴れ晴れした女の笑い声が起った。
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
牛馬の遊んでいる
草原
(
くさはら
)
は一面に
仄
(
ほの
)
かな緑をなすって、その
裾
(
すそ
)
を流れて行く
天
(
あめ
)
の
安河
(
やすかわ
)
の水の光も、いつか何となく
人懐
(
ひとなつか
)
しい暖みを
湛
(
たた
)
えているようであった。
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
そう云う
長閑
(
のどか
)
な春の日の午後、
天
(
あめ
)
の
安河
(
やすかわ
)
の河原には大勢の若者が集まって、余念もなく
力競
(
ちからくら
)
べに
耽
(
ふけ
)
っていた。
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
安
常用漢字
小3
部首:⼧
6画
河
常用漢字
小5
部首:⽔
8画
“安河”で始まる語句
安河原