“やすがわ”の漢字の書き方と例文
語句割合
野洲川100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう相手はとうに水口の宿場も越えているだろう、どうしても、江州口ごうしゅうぐち野洲川やすがわあたりで彼奴きゃつを捕まえなければならねえ。……その馬を、おれに譲れ
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
江州は野洲川やすがわの上流、および愛知川えちがわの上流のもので、丹波は和知川のものがもっともよい。
若鮎の塩焼き (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
「おれはその頃、江州野洲川やすがわにいて、野洲川郷士の一まきと、御陣借をして合戦の先手になっていたのさ」
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
野洲川やすがわ野武士の果てで、宍戸ししど梅軒と化名けみょうしている辻風黄平とその手下の者が、この道すじで、自分を殺害しようとたくらんでいることを往来の風聞によって知ったゆえ、その分なれば
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
木曾の野洲川やすがわに大きな勢力を持っているばかりでなく、また兵法の達人であるばかりでなく、乱波らっぱ忍者しのび)の上手で、この男が殺そうとけねらった人間で天寿をまっとうしている者はかつてなかった。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)