“やおぞう”の漢字の書き方と例文
語句割合
八百蔵100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
▲『四谷』の芝居といえば、十三年前に亡父おやじが歌舞伎座でした時の、伊右衛門いえもん八百蔵やおぞうさんでしたが、お岩様のばちだと言って、足に腫物しゅもつが出来た事がありました。
薄どろどろ (新字新仮名) / 尾上梅幸(著)
彼等は導かれて石山氏の広庭に立った。トタンぶきの横長い家で、一方には瓦葺の土蔵どぞうなど見えた。しばらくすると、草鞋ばきの人が出て来た。私が石山いしやま八百蔵やおぞうと名のる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
その春興行には五世菊五郎きくごろうが出勤する筈であったが、病気で急に欠勤することになって、一座は芝翫しかん(後の歌右衛門うたえもん)、梅幸ばいこう八百蔵やおぞう(後の中車ちゅうしゃ)、松助まつすけ家橘かきつ(後の羽左衛門うざえもん
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)