“もんりんず”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
紋綸子	71.4%
紋綾子	28.6%

紋綸子

生地は紋綸子（もんりんず）の黒地を、ほとんど黒地を覗かせないまで括（くく）り染の雪の輪模様に、竹のむら垣を置縫いにして、友禅と置縫いで大胆な紅梅立木を全面に花咲かしている。

河明り (新字新仮名) ／ 岡本かの子(著)

彼女は紅（あか）い紋綸子（もんりんず）の長襦袢（ながじゅばん）を着ていた。

仮装人物 (新字新仮名) ／ 徳田秋声(著)

紋綾子

からからと鳴らしながら、その足袋、その脛（はぎ）、千鳥、菊、白が紺地にちらちらと、浮いて揺（ゆら）いでなお冴（さ）ゆる、緋の紋綾子（もんりんず）の長襦袢（ながじゅばん）。

式部小路 (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)

舶来飛切りでげすよ、羽織がこれ萌黄（もえぎ）の紋綾子（もんりんず）で、肩のあたりが少々来（きた）っておりまする

大菩薩峠：40 山科の巻 (新字新仮名) ／ 中里介山(著)