“ももとせ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
百年86.4%
百歳13.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鼓草たんぽぽの花の散るように、娘の身体からだは幻に消えても、その黒髪は、金輪こんりん、奈落、長く深く残って朽ちぬ。百年ももとせ千歳ちとせせず、枯れず、次第に伸びて艶を増す。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
つえにすがりてよろよろと、本の藁屋わらやへかえりけり、百年ももとせうばと聞こえしは、小町が果ての名なりけり……
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
……千歳ちとせ百歳ももとせにただ一度、たった一度の恋だのに。
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)