“みぞかは”の漢字の書き方と例文
語句割合
溝川100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
以上河流かりうと運河の外なほ東京の水の美に関しては処々しよ/\の下水が落合つて次第に川の如きながれをなす溝川みぞかはの光景をたづねて見なければならない。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
下水と溝川みぞかははその上にかゝつたきたな木橋きばしや、崩れた寺の塀、枯れかゝつた生垣いけがき、または貧しい人家のさまと相対して、しば/\憂鬱なる裏町の光景を組織する。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
例へば芝愛宕下しばあたごしたなる青松寺せいしようじの前を流れる下水を昔から桜川さくらがはと呼び又今日こんにちでは全く埋尽うづめつくされた神田鍛冶町かんだかぢちやうの下水を逢初川あひそめがは橋場総泉寺はしばそうせんじの裏手から真崎まつさきへ出る溝川みぞかは思川おもひがは
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)