“どぶがわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
溝川93.8%
溝河6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
月に魅せられて、ついうかうかとさまよい出て、市中または林間田野を歩き廻り、覚えず溝川どぶがわに落ち入り、折々は死ぬるものもあるとか聞きました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
飾り屋のお雪が丸屋の嫁になるのが口惜くやしいと言って、元鳥越の丸屋からは、溝川どぶがわ一つへだてた猿屋町さるやちょうの粉屋のお光が、白装束を着て飛出したという話を——。
そして我々の予期していたものは、溝河どぶがわのゴボゴボと音だてて、土壁の土台を洗っているツブアイやタヒティのような太平洋諸島に見る半未開黒白人の雑居した、下層欧州都市のそれなのであった。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)